デジタル署名について間違った説明(私有鍵で暗号化されたメッセージは公開鍵で復号できる)が載ってて悲しくなっちゃった
Crypto: How the Code Rebels Beat the Government--Saving Privacy in the Digital Age - Kindle edition by Levy, Steven. https://www.amazon.com/Crypto-Rebels-Government-Saving-Privacy-Digital-ebook/dp/B004IATDCO
Diffieが発見した公開鍵暗号の原理をHellmanと一緒にIEEEの論文に書こうとしていたときに草稿を見たって連絡してきたMerkleさん、ちょっと調べてみたらMerkle treeの人じゃん!みんなすんごいなあ!
なお、RSA鍵対の場合は私有鍵で暗号化することが署名に相当してそれを公開鍵で復号することが署名の検証に相当するらしいんだよね(結城浩著「暗号技術入門第3版」p.227)。手元で確かめたいなあ…(酔ってすまん)
「暗号技術入門第3版」p.138の例題のRSA鍵対(E=5、D=29、N=323)で試してみる。
$ irb
> e=5;d=29;n=323
平文
> p=123
暗号文
> c=p**e % n
=> 225
復号
> c**d % n
=> 123
おー!
平文
> p=42
私有鍵(D,N)で暗号化
> c=p**d % n
=> 111
公開鍵(E,N)で復号
> c**e % n
=> 42
おー(もうこんがらがったw
公開鍵暗号鍵対のすべてが暗号化だけではなくデジタル署名にも使えるのかな。それとも両方に使えるアルゴリズムだけが普及してるのかな。